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執筆者の写真DCK

【悲報】札幌の秋の夜、チャリンコにドローンドックを載せて疾走 最先端テクノロジーにあたる北の風は冷たい、、

10月1日から2日にかけて開催された札幌ドローンサミットに出展したデジタルカレッジKAGA。会場にオフロードバイクを持ち込み高機動型ドローンドックを展示しようとしたが、まさかの壁に阻まれた。



2024年1月、石川能登地方を大地震が襲い、その直後には台湾でも大規模な地震が発生。報道では、崩れた崖や破壊された道路のために救助車両が入れない山間の集落が取り上げられ、初動で最も有効だったのはオフロードバイクだったという声が聞かれました。


ドローンエンジニアの聖地、石川県加賀市のデジタルカレッジKAGAがこの声を聞き逃すわけがありません。毎年夏場に開催されるドローンエンジニア会議に結集する、まさに国内最強の頭脳たちを集結させ、なんとオフロードバイクとドローンの「地上+空中ハイブリッド機動力」ソリューションを開発することに。


自衛隊や警視庁が使うオフロードバイクに高機動型ドローンを搭載し、道なき道を突き進みながら、上空からも状況を把握するという、まさに地上と空を制する作戦。そのまま災害地の奥地まで災害救助部隊が突き進んでいけるシステムを構想しました。


そして、ついにその基本設計が6月末に完成!バイクとドローンの夢のタッグが生まれました。災害対応におけるまさに究極の姿として、今後の活躍が期待されています。


さらに、札幌ドローンサミットでの展示を計画していた我々は、構想の具現化を担当したオケアノース社の技術者が、3Dプリンターと格闘し一体化しながら作り上げた、実物大の高機動型ドローンドックの模型をついに完成させることが出来たのです。


ところが、いざ札幌の会場に持ち込もうとした瞬間、思わぬ障害が立ちはだかります。


会場の規則で、「バイクを展示するならガソリンやオイルを完全に抜き、消火器を設置せよ」とのこと。いやいや、我々はバイクメーカーじゃないし、そんな準備ができるわけがない。たとえ準備できたとしても、札幌までその一式を運ぶのは絶対無理!完全に「打つ手なし」の状況。


しかし、そんな絶望的な時に降りてきた神のご加護。それが、アサヒサイクルの「パパサイクル」でした!この自転車、後部に大きな荷台がついていて、まるでファットバイクのような力強いフォルム。しかも、札幌の店舗に1台だけ在庫があるという奇跡!


これはもう「天啓」以外の何物でもない!

こうして、我々のドローンドックを搭載した「カッコいい」88サイクル(通称パパチャリ)が、無事に展示されることに。


担当者は札幌の秋の夜、自転車にドローンドックを載せて、なんと自転車屋さんから会場までの20kmを疾走!秋の札幌を走り抜けるその姿、まさに最先端テクノロジーはエンジニアの汗と努力の中から生まれるのだと改めて感じた瞬間です。


会場にお越しくださった皆様、ありがとうございました。ブースの様子は、こちらの三次元点群データでもお楽しみいただけます。どうぞ「グリグリ」してください!https://scaniverse.com/scan/ceyfzq2qaldanppb




デジタルカレッジKAGAは、災害時におけるより迅速なライフラインの回復と、一人でも多くの人命救助を目指し、最先端のテクノロジーを駆使して社会に貢献してまいります。

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